コーヒーでつながる出会いと可能性

私たち株式会社ラダーは、「コーヒーで社会をあたためる」という経営理念のもと、一杯のコーヒーから生まれる会話や出会いを大切にしてきました。
ななしょくプロジェクトとの連携は、その想いをさらに広げ、「あたたかさの連鎖」が生まれる新しいかたちの社会参加の場となっています。

週に1回、たった1時間でも誰かの役に立てる。
それは小さな行動かもしれませんが、私たちの店舗を訪れるお客様やスタッフにとっては、大きなぬくもりとして感じられています。
ここが誰かにとっての「発信拠点」となり、「自分も何かできる」という前向きな気持ちが生まれる場所になる――そんな場づくりに私たちは本気で取り組んでいます。
「コーヒーでつながる出会いと可能性」を信じ、これからも地域にあたたかなコミュニティが育つよう、歩みを続けていきたいと考えています。

ななしょくプロジェクトに参加されている方々と接していると、「誰かのために何かをしたい」という想いが、こんなにも自然に人を動かし、まわりも元気にしてくれるのだと実感します。
ラダーは、ただのカフェではなく、人が集まり、想いが交わる「コミュニティの生まれる場所」として存在していたいと思っています。
そして、ここから始まるあたたかい出会いが、地域全体を少しずつやさしくしていけたら――そんな願いを、コーヒーとともに届けていきます。

「胸を張ってできる活動」

最初のきっかけは、人手不足の解消のためでした。しかし、このプロジェクトを始めてみると、高齢や認知症の方がこんなにも働けるとは思っておらず、驚きの連続でした。今までにはなかった感覚です。

コンビニ業界は10人雇って半年後に3人残ればマシな方です。外国人人材も増えてきています。しかし、今まで地域を支えてきてくださった方々の働きたい思いを叶えられずに、何ができるんだろうと、考えさせられました。地域の困りごとを解決するコンビニを目指すなら、この活動は必須ではないでしょうか。

これらが、今スタッフが抱えている仕事量を減らすこと、離職率の低下にもつながると考えています。また、参加人数が増えることにより防犯にも効果を期待しています。

それだけでなくて、ここに働きに来られる方が「楽しい」と言ってくださると、自分たちの仕事が認められた感じがするんですよね。従業員満足度も上がって、職場ない全体が優しくなっていると、肌で感じています。

「いろんな人がいるコンビニだからこそ、受け入れられやすい環境じゃないか」

認知症の方と接するのは初めてでした。年齢も高いし、どの程度できるものなのか分からず、はじめこの話を聞いたときは不安でした。けど、普通だったんですよね。杖ついてこられる人が、仕事になると杖を置いたり、帰る時は制服着たまま帰ろうとしたりするくらい。

仕事が遅かろうと早かろうと、年齢や、病気のあるなし関係ないんですよね。誰にでもその違いはあります。

このプロジェクトが始める前と後でも負担は変わりません。逆にずっと同じ日々や業務が続くよりも、このような職場の変化や触れ合いが面白く、楽しいです。

それに「もう一度働けると嬉しい」「頼られるのが嬉しい」という気持ちがすごく伝わってきます。その気持ちを感じて、私たちも嬉しくなります。許されるまで私も働きたいですね。

当社は「人をつなぎ可能性を創る」ことを理念に掲げています。
既存の仕組みでは働くことが難しいと感じている方が社会参加できる『ななしょくプロジェクト』の取り組みは、人と地域、企業をつなぎ可能性を創るという私たちの考え方と非常に合致していると感じ、すぐに参画することを決めました。
当社はリハビリに特化したデイサービスを行っております。『ななしょくプロジェクト』を取り入れることで、私たち介護事業者側にとっても、非常に良い取り組みになると感じています。
なぜなら、「はたらく」という体験は、何にも代え難いやりがいがあるからです。
地域の企業として働き口を作り、いろんな方が関わってくださることで、利用者さまやスタッフもより楽しみながらリハビリができるようになります。
このプロジェクトは、利用者さまに新たな楽しみを提供する事に加えて、後に続く企業が導入しやすくなる実績になります。介護事業者・地域企業・地域のすべてにおいて、有益な活動になるのだと強く感じています。
今後もこのような活動を通して、利用者さまの「やりたい！」を叶えると共に地域社会に貢献してまいります。